Happy Dongsuk Day

ミュージカル俳優チョンドンソクさんを、日本から応援するサイトです。

ドラキュラあらすじ①(登場人物紹介~一幕)

2020年2月から開幕する、ドンソクさん主演のミュージカル「ドラキュラ」のあらすじをざっくりご紹介します。鑑賞前の予習にどうぞ!

※ネタバレを含みますので、詳細を知りたくない方はご注意ください。
※2014年初演当時に公開された韓国語のシナリオ、プレスコ、鑑賞記録等を基に作成しています。2020年公演と異なる場合もありますことをご了承ください。

 

登場人物

・ドラキュラ伯爵
400年の時を生きる吸血鬼。とある国の王子で神職者だったが、愛する人(エリザベス)を失った悲しみから神を裏切り、その罰として吸血鬼となる。
絶望の中、トランシルバニアで人目を避けてひっそりと生活していたが、ロンドンへ引っ越すことをもくろむ。

・ミーナ
エリザベスの生まれ変わりとしてドラキュラの前に現れる。当時の記憶は無い。

・ジョナサン
ミーナの婚約者。ドラキュラ伯爵がトランシルバニアの屋敷を売るために雇った弁護士。

・ヴァンヘルシング博士
妻ジュリアを吸血鬼に殺されて以来、吸血鬼を倒すための研究を重ねている。

・レンフィールド
アーサーの前任の弁護士。ドラキュラ伯爵の屋敷を訪れて以降精神を病み、精神病院に入院している。

・ルーシー:ミーナの友人。3人の男性から求婚されている。

・アーサー:ルーシーの求婚者の1人。ルーシーの幼馴染。

・クインシー:ルーシーの求婚者の1人。テキサス出身で大きなナイフを持ち歩く。

・ジャック:ルーシーの求婚者の1人。レンフィールドの主治医。

 

相関図

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 1幕

0.プロローグ

精神病院で虫を食べているレンフィールド。
「ハエはクモの餌、クモはネズミの餌 ネズミは鳥の餌、鳥は猫の餌、そのすべての血が私に入って私の中で生きる・・・」と歌う。

01.ジョナサンの到着

屋敷の売買契約書を持参し、ドラキュラ伯爵の屋敷を訪れるジョナサン。
彼を迎え入れる白髪の老人、ドラキュラ伯爵。
伯爵が移住すると惜しむ人が多いのでは?というジョナサンの問いに、
「新しい土地で孤独な過去を捨て新しい人生を歩みたい」と歌うドラキュラ。
(♪Solitary Man)
そこに馬車の音。ジョナサンを追ってきた婚約者のミーナが到着する。
ミーナを迎え入れるためにジョナサンが立ち去ると、続けて歌うドラキュラ。
「これ以上飢えを抑えられない、すべてが許されるロンドンへ旅立つのだ」

部屋に入ってきたミーナを見て驚愕するドラキュラ。
彼女は、かつてドラキュラが愛したエリザベスにそっくりだった。

長旅で疲労したので休みたいとの申し出を受け、二人を寝室へ案内する。

02.ジョナサンの寝室

二人きりになったジョナサンとミーナ。
不吉な予感がする、明日の朝ロンドンへ戻ってとミーナに言うジョナサン。
二人が初めて出会ったWhitby Bayの美しい景色を思いながら、眠りにつく。
(♪Whitby Bay)

眠っているミーナに呼びかけるように、どこからともなく響く歌声。
「私の声が聞こえるかミーナ。永遠をあなたに贈ろう…」

 03.翌朝~ドラキュラの復活

 髭を剃っているジョナサン。鏡がないので、誤ってカミソリで首を切ってしまう。
「手伝おう」とカミソリをジョナサンの首に当てるドラキュラ。
が、ジョナサンの首にかかった十字架を見て驚きたじろぐ。

ミーナとともに晩餐をとのドラキュラの誘いに「彼女は急用で早朝ここを発った」
と答えるジョナサン。
「ロンドンへの移住を急ぐ理由ができた。他にも頼みたいことがあるので、もうしばらく滞在してほしい」とジョナサンに告げ、部屋を出るドラキュラ。
「私が戻るまでこの部屋から出ない方がいい…」

「閉じ込められてしまったような感覚だ」と不安な気持ちをミーナへの手紙に
つづるジョナサン。
どこからともなく、不気味な女の声がジョナサンに歌いかける。
「永遠に続く快楽の夜、永遠の人生と愛、永遠の若さの中で…」(♪Forever young)
スレイブ達に襲われるジョナサン。

「手を付けるなと命じたはずだ!」叫びとともに登場するドラキュラ。
赤子の死体をスレイブ達に与え、自らジョナサンに襲い掛かる。
「新鮮な血を得て私の愛するミーナを再び探すのだ、若い血で新しい力を!!」
(♪Fresh Blood)
ジョナサンの血を吸い、青年へと若返るドラキュラ。

※リュジョンハンさんver.の”Fresh Blood”
若返るドラキュラ伯爵、1幕前半の最大の見どころです!


2014 뮤지컬 드라큘라_Fresh Blood (류정한)

 04.精神病院

ドラキュラ伯爵と交信しているレンフィールド。
レンフィールドを訪ねてきたヴァンヘルシング博士。妻を吸血鬼に殺されて以来、吸血鬼を倒す方法を研究している博士。レンフィールドの噂を聞いて精神病院を訪ねてきたのだった。
主治医のジャックに「二人で話してみる」と告げてレンフィールドに近寄る。
収集した虫を見ながら「どれが一番好き?」と尋ねる博士。
「これ。一番血の気が多いから」と答えるレンフィールド。
博士「いつから血に執着するように?あなたの他に血に執着する人は?」
レンフィールド「ご主人様に選ばれし者のみ」
博士「ご主人様とは!?」
「7つの海を渡ってご主人様がやってくる。ともに新しい時代を生きるのだ。
我々のご主人様ノスフェラトゥ…」(♪The Master's song)

暴れだし、拘束着を付けて連行されるレンフィールド。

「ノスフェラトゥ、ルーマニア語で悪魔という意味だ。ジュリアの命を奪ったのはそいつに間違いない」
打倒ドラキュラを決意するヴァンヘルシング。
「一生追い続ける、それが私の使命。死など恐れるものか」(♪Last Standing Man)

05.ウィットビーベイ

ウィットビーベイ。「早く会いたい」とジョナサンへの手紙を綴るミーナ。
そこへ現れたドラキュラ。
「素晴らしい景色の中、美しい女性が悲しそうにしていますね」
「こちらは初めてですか?」と尋ねるミーナ。
「ええ、イギリス自体初めてなのです。会わねばならない人に会うために」
「以前どこかでお会いしたことがあるような…」言いかけたミーナに、親友のルーシーが駆け寄ってくる。立ち去るドラキュラ。

3人の男性に同時に求婚されたというルーシー。
テキサス出身のクィンシー、精神病院の院長であるジャック、幼馴染のアーサー。
誰がいいかしら?と迷いながら、あなたに決めた!とアーサーに抱き着く。
(♪How do you Choose)

06.ルーシーへの誘惑

夜。ミーナへ呼びかけるドラキュラ。「愛する人、こちらへ…」
だが歌声に導かれて出てきたのは夢遊病のルーシーだった。

ルーシーを追って出てきたミーナ。ドラキュラを見て不審に思う。
「昼間の方ですね。ここで何をしているのですか」
ドラキュラ「ミーナ、あなたに会いに」
ミーナ「なぜ私の名を?」
ドラキュラ「私はあなたを知っている、そしてあなたも私を…」
ミーナ「近寄らないで!」
「本当に思い出せないのか?あなたの心には私がいるのに」にじり寄るドラキュラに、
「私の心にいるのは私のフィアンセよ」とドラキュラを拒否するミーナ。

困惑したドラキュラは、当てつけにルーシーにキスをして立ち去る。
(※ルーシーの首元にキス=吸血したということですね)

 正気を取り戻し、変な夢を見たと話すルーシー。
「燃え上がるようなキス、あの霧の中、永遠に彼といたかった」と歌う(♪The Mist)
ルーシーの肩を抱き、部屋に戻りましょうというミーナ。
ブタペストの病院にジョナサンが入院しているとの一報を受けたので、すぐに向かうつもりだと話す。

07.駅にて

ブタペストに向かうため、駅で汽車を待つミーナ。
そこへ現れたドラキュラ。昨日の非礼を謝る。
「もう結構です、先を急ぐので失礼します」と伝えるミーナに、
「汽車はこない、私がすべて脱線させたから」と告げるドラキュラ。
ミーナ「女性を笑わせる手段を知らないのですね」
ドラキュラ「最後に笑ったのはいつだったのか…あまりに昔で…」
ミーナ「希望を捨てないで」
ドラキュラ「あなたの婚約者は希望をくれるのか」
ミーナ「ええ、彼といると楽になれます」
ドラキュラ「あなたのラブストーリーはそうやって始まったのですね」
ミーナ「ラブストーリーなんておとぎ話でしょう」
そう思いますか?偉大なラブストーリーをお聞かせしましょう、と語り始めるドラキュラ。

「ある国に神に仕える王子がいた。
王子には愛を誓いあったお姫様がいた。
神を守るための戦争が起き、王子は必死に戦った。神のために。
無常にも、戦争が二人を引き裂き、彼女の命を奪った。
神よ、なぜだ?あなたのために必死に戦ったではないか?
エリザベスを生き返らせてくれ…!

(王子の願いは神に届かない。)

なぜだ! あなたに全てを捧げたではないか!
わかった!狂ったようにお前を呪い、私の一生を復讐に捧げよう。
悪魔に魂を売ってでも…

(十字架に剣を突き刺す王子。神に背いた呪いで吸血鬼となる。)

もう何も意味がない、私が呪われても彼女は生きることはできない、
どうか私の苦しみの人生に終わりを…」(♪She)

ドラキュラの話を聞き、涙するミーナ。
「王子の願いは叶わなかったのですね」
ドラキュラ「呪われた永遠の命を手にしました」
ミーナ「この話の最後はどうなるのですか?」
ドラキュラ「あなたと共に…」
はっとした顔をするミーナ。
「心の中の霧がはれました。でも私たち、二度と会ってはいけない。
私には婚約者がいるのです」

ミーナ「夢のような暮らし、完璧な人生が目の前にあるのに、霧がかかったような私の心。愛するその人を見つけたのに、なぜ」
ドラキュラ「あなたは私の生きる理由。私のもとに戻って、一緒に踊ろう、明日へと」

 (♪Loving You Keeps Me Alive)

エリザベスの記憶を取り戻しながらも、ジョナサンの元へ向かうミーナ。
残されたドラキュラは絶望に打ちひしがれる。

※キムジュンスさん、チョンソナさんver.の”Loving You Keeps Me Alive”
涙なしには観られない、劇中屈指の名シーンです!


2014 뮤지컬 드라큘라_Loving You Keeps Me Alive (김준수, 정선아)

 08.ブタペストの病院~結婚式

入院しているジョナサンの元へ駆けつけたミーナは、今すぐにでも結婚式を挙げようと話す。
あの屋敷から生きて出られると思わなかったと話すジョナサン。

ルーシーとアーサー、ミーナとジョナサンの結婚式が行われる。
「永遠に共に離れず愛し合おう」と歌う。(♪Whitby Bay reprise)

ブーケを投げるルーシー。そのブーケをキャッチしたのはドラキュラだった。
不敵な笑みを浮かべて立ち去るドラキュラ。
直後、ルーシーが倒れる。

09.ルーシーの寝室

ベッドに横たわるルーシー。その首には小さな傷があった。
吸血鬼の仕業だと話すヴァンヘルシング博士。
今夜はニンニクと十字架を肌身離さず、部屋から出ないようにと忠告する。
ルーシーはアーサーに隣室で寝るよう伝え、部屋に一人になる。
ドラキュラを求め歌うルーシー。(♪The Invitation)
呼びかけに応えるように、窓からスレイブとドラキュラが現れる。
ドラキュラに抱き着くルーシー…

翌朝。

様子を見に来たアーサーに、キスしてとせがむルーシー。
近づいたアーサーに襲い掛かるルーシー。彼女は吸血鬼になっていた。

ルーシーに聖書をかざすヴァンヘルシング。
断末魔を上げ、ルーシーは倒れる。

10.ルーシーの墓

教会の墓場。ルーシーの葬式に集まる人々。棺に入ったルーシーの遺体が運ばれてくる。
2週間後でまたここに集合しようというヴァンヘルシング博士。
仮に吸血鬼に一方的に血を吸われた場合、その者は吸血鬼の僕となるが、
万が一吸血鬼と血を交換した場合、その者も吸血鬼となって蘇るというのだ。
ありえないと言いつつ、2週間後の再会を約束し解散するアーサー達。

全員が立ち去った墓場に残る者が一人。ドラキュラだった。
「終焉ではない、いまこそが始まり。葬式を装った新しい生命の祭り
 (墓場から蘇るルーシー)
 純潔な血が最も甘い。永遠の人生、墓など不要。
 私たちの魂 救うことも呪うこともできない。
 共に月光の祝福の中で狩猟を始めよう
 (通行人を襲うルーシー)
 邪魔することはできない永遠に!永遠の人生!!」
(♪Life After Life)

※ドラキュラ伯爵とルーシーが共に歌い上げる、一幕最後の山場です。二人で坂を駆け上がって十字架をかち割る演出が最高に痺れます!
2014年プレスコ時のリュジョンハンさんとイジヘさんの動画です。


140722 뮤지컬 드라큘라 Press call - Life after life

 

ミーナの愛を得られず自暴自棄になったドラキュラ。
一体どうなるんでしょうか?
2幕に続きます。