Happy Dongsuk Day

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ドラキュラあらすじ②(二幕)

2020年2月から開幕する、ドンソクさん主演のミュージカル「ドラキュラ」のあらすじをざっくりご紹介します。鑑賞前の予習にどうぞ!

登場人物紹介、一幕のあらすじは前記事をご確認ください。 www.happydongsukday.com

 ※ネタバレを含みますので、詳細を知りたくない方はご注意ください。
※2014年初演当時に公開された韓国語のシナリオ、プレスコ、鑑賞記録等を基に作成しています。2020年公演と異なる場合もありますことをご了承ください。

二幕

01.ルーシーの墓

ルーシーの葬式から2週間後、再び墓地に集合したヴァンヘルシング博士とアーサー達。ルーシーの葬式以降、町から子供たちが一人、二人と行方不明になっているらしいと話す。遺体を確認しに墓地の中へ入っていく一行。

そこへ、子供の手を引き歌いながら現れたのは、死んだはずのルーシーだった。

子供に襲い掛かるルーシーを取り押さえ、十字架をかざすヴァンヘルシング。
愛している、殺さないでとすがるルーシーの胸に、杭を打ち込みとどめを刺すアーサー。

02.ドラキュラの影

ドラキュラを探し回るミーナ。「出てきて!」
「ここにいる。いつも傍にいた」と現れるドラキュラ。
「あなたがルーシーを殺した」と責めるミーナに、「永遠の魂を与えただけだ」と答えるドラキュラ。
「あなたの虚しさを埋められるのは私だけだ、共に生きよう」と誘いかけるドラキュラを必死に拒否するミーナ。
ドラキュラの影が消えていく。

「愛してはならない。抑えきれない私の思い。目を開けばあなたしか見えない。どうすることもできない」(♪Please Don't Make Me Love You)

ミーナを追ってきたヴァンヘルシング博士。
ドラキュラと交信できる精神病患者がいると話し、一緒に会いに行くことにする。

※チョジョンウンさんが歌う”Please Don't Make Me Love You" ダメだと分かっていながら、どうしようもなくドラキュラに惹かれるミーナの気持ちを歌う曲です。


2014 뮤지컬 드라큘라_Please Don't Make Me Love You (조정은)

03.精神病院

レンフィールドに会いに来たヴァンヘルシング博士とミーナ。
ミーナは、レンフィールドと二人で話したいと申し出る。
「あなたがここに来るとは、いよいよご主人様の計画が成就する時が近づいたようだ」と語るレンフィールドに、なぜドラキュラを慕うのか、あなたの魂の方が大事でしょうと諭すミーナ。

ふと正気に返ったレンフィールドが、今すぐロンドンを離れるように、決して一人にならないように、とミーナに忠告する。
直後、元に戻って慌てふためくレンフィールド。
ミーナはレンフィールドに礼を伝えて立ち去る。

どこからともなく響くドラキュラの声。「レンフィールドよ、忠実な僕だと思っていたのに、私を失望させるのか」
姿を現したドラキュラは、レンフィールドを罰して立ち去る。

04.ミーナの家~対決

 ドラキュラが購入した屋敷の鍵を手に入れたと話すジョナサン。
棺に聖水を撒けば、ドラキュラを弱体化させることができると話すヴァンヘルシング博士。計画を実行するために出ていくジョナサンと博士たち。

一人、部屋に残ったミーナ。ドラキュラへの想いを歌う。
「空の上へ飛んで行きたい。全部忘れて、この心から抜け出して、あなたへ」
(♪If I had Wings)

ミーナの歌声に導かれるように現れるドラキュラ。

「終わりのない愛、永遠の夜。もう引き返せない。あなたの為ならどんな罰でも甘受しよう。永遠にあなたに縛られたまま生きよう。終焉に向かって共に、永遠の霧の中へ」
(♪Mina's Seduction)

ドラキュラを寝室へと誘うミーナ。血の交換を行う二人。

「ノスフェラトゥ!彼女を放せ!!」寝室に入ってくるヴァンヘルシング博士。
ドラキュラとヴァンヘルシング達の戦いが始まる。
「終わりだ、諦めろ、退くのだ。お前は私に絶対に勝てない。敗北者はお前」
(♪It's Over)

アーサーやジョナサンを退け、ヴァンヘルシングを追い詰めたドラキュラ。とどめを刺そうとした瞬間、ミーナが叫ぶ。「やめて!」
「このような者たちのために私を捨てるのか?」と問うドラキュラに、「私は誰の死も望まない」と答えるミーナ。

立ち去るドラキュラ。

ミーナのおかげで助かったと話すヴァンヘルシング一行。
レンフィールドの話から、ドラキュラは港に向かっているはずだと話すミーナ。
船でトランシルバニアの城に向かっていると考えたヴァンヘルシングは、陸路で先回りしようと提案する。
朝になったら旅立とうと話すジョナサンに、ミーナは置いていくようにと諭すヴァンヘルシング。ルーシーのようになる可能性があるからと。

ミーナは、自分がルーシーのようになったら迷わず殺すようにとジョナサンに頼む。

※再演時のプレスコで行われた"Mina's Seduction~It's Over" 出演はパクウンソクさん、イムヘヨンさん、カンホンソクさん。切ない愛の場面から一転、ドラキュラvs.ヴァンヘルシングの激しい戦いが繰り広げられます。 


[1열중앙석] MUSICAL '드라큘라 DRACULA' #5. Mina's Seduction / It’s Over - 박은석, 임혜영, 강홍석

05.ドラキュラとの交信

翌朝。ミーナの部屋。
ドラキュラの居場所を探る方法を思いついたと駆け込んでくるヴァンヘルシング博士。吸血された者はドラキュラとテレパシーが通じるようになる、ミーナにもできるはずと話す。
ヴァンヘルシングはジョナサンを退席させ、ミーナに催眠術を掛ける。
眠りに落ち、ドラキュラと交信を始めるミーナ。
「船首にぶつかる水の音、牛の鳴き声、草原…私の元へ来るのだ、運命に従って」
(♪Train Sequence)

ミーナの言葉から、ドラキュラがトランシルバニアの城に向かっていると確信したヴァンヘルシングは、ジョナサン達に特急列車での先回りを提案する。

ミーナを置いては行けないと言うジョナサンに、ドラキュラと交信できるミーナに作戦を知られるわけにはいかない、彼女を守る方法は唯一ドラキュラを殺すことだけだと答えるヴァンヘルシング。ミーナは自分が連れていくので、安心して先に行けと話す。

打倒ドラキュラを誓い、決意を歌う。
「冷たい夜空に輝く無数の星のように、絶望の夜明けに倒れても立ち上がろう、深紅のの闇を破り 希望のたいまつを称えあおう」(♪Deep In The Darkest Night)

 06.ドラキュラの城

トランシルバニアに戻ったドラキュラ。
ミーナに永遠の命を与えて共に生きることこそ愛だと思っていたが、果たしてそれがミーナの幸せなのか。苦悩するドラキュラ。

「私の愛の選択 これがあなたの為なのか 真実は果たして何なのか 一人で生きる永遠に意味があるのか 心の中で答えは出ているのに あなたのいない永遠は空しい あなたがいない私の世界は止まったまま」(♪The Longer I live

棺へと入っていくドラキュラ。 

ドラキュラの城に到着したジョナサン一行。
ドラキュラにとどめを刺すべく、棺を取り囲む。
その時、ドラキュラに届くミーナの声。「目を覚まして、愛しい人」
棺を開けて杭を振りかざしたジャックに反撃し、再び棺に戻るドラキュラ。
クィンシーが棺の蓋を開けたとき、中にドラキュラはいなかった。

そこに駆けつけたヴァンヘルシングとミーナ。
倒れたジャックを救護するヴァンヘルシングに襲い掛かるスレイブ。
ヴァンヘルシングの顔色が変わる。「ジュリア?ジュリアなのか?」
スレイブはヴァンヘルシングの妻ジュリアだった。
逃げ去るスレイブを追っていくヴァンヘルシング達

※この場面は2016年の再演では演出に変更があり、ドラキュラとヴァンヘルシングの対話が加えられました。「私はミーナを愛している」というドラキュラに対して「お前に愛がわかるものか」と答えるヴァンヘルシング。ドラキュラのミーナへの愛と、ヴァンヘルシングのジュリアへの愛が対比され、ドラキュラの苦悩がより一層引き立つ演出になっていました。

※パクウンソクさんが歌う”The Longer I Live"


2014 뮤지컬 드라큘라_The Longer I live (박은석)

07.永遠の別れ

一人残されたミーナ。
ドラキュラの城の中を懐かしそうに眺めながら歩く。
「霧は晴れ、全てを悟った。本当はもうわかっていた、私が選ぶべき最後の道を。なぜ運命に抗おうとしたのか。私はあなたのそばにいます。私の心の光、それは太陽でなくあなたの眼差し。あなたの愛だけが、私の心を明るくする」

姿を現すドラキュラ。「ずっとこの日を待っていた。本当に私と共に来ますか?」

ミーナ「戻れない道、地獄へ踏み出す。魂を捧げ、永遠にあなたの傍に」 
ドラキュラ&ミーナ「あなたと生きる永遠の人生、永遠の愛、永遠の夜。あなたを初めて見た瞬間に全てが変わった。あなただけが私の夢、私の救い。」
ミーナ「あなたを初めて見た瞬間、拒みたかった。強烈に惹かれて、怯えて背を向けた。でも今はわかる。私の運命はあなた。光を捨てて、闇へと向かう」

ミーナの告白に躊躇うドラキュラ。

ドラキュラ「愛すれば愛するほど胸が痛い。あなたから光を奪い、魂を奪い、永遠に闇に閉じ込めることはできない」
 ミーナ「これは私の選択であり、望みです。 私はあなたと共に生きます」

ドラキュラ「私は400年もの歳月を越え、あなたを愛した。あなたは私を生かしてくれたただ一つの光。しかし、私の愛が、あなたを壊してしまうようで恐い。私の望みだけで、愛するあなたを再び失うなど耐えれられない」

ミーナ「何を言うのですか?」

ドラキュラ「私を救うことができるのは、あなただけです」 
ナイフをミーナに差し出すドラキュラ。愛する人だけが、吸血鬼から永遠の命を奪うことができる。
ミーナ「嫌よ!あなたを愛しています。私はあなたを愛するために生きているのです」
ドラキュラ「あなたへの愛だけで生きてきた私のために、光の中に戻ってください」
ミーナ「私は、あなたを殺すことはできません」 

そこに、遠くから響くスレイブの断末魔。

ドラキュラ「あなたの人生が、あのように終わることを私に耐えろと?」
ミーナ「どうかわかってください。私が望むのはあなただけなのです」

ドラキュラ「私の絶望の中にあなたを閉じ込めることはできない。血と苦しみの世界から解き放ってください。呪われた私の人生、死よりなお苦しく。私を愛するのならどうか自由を」
ミーナ「やっと出会えた愛する人」
ドラキュラ「お願いだ、どうか、私に夜を。永遠の安息を」

ドラキュラ&ミーナ「愛している。あなたを愛している。愛してるからこそ、あなたのために、私から別れを」

ナイフを持つミーナの手を取り、自分の胸を刺すドラキュラ。棺の中に倒れこむ。
棺にすがり泣くミーナ。
「神様、どうか…愛だけに生きた哀れな彼を生き返らせてください…どうか…」

雪が舞う中、棺に十字架の光が射す。神からの赦しを得て、永遠の眠りにつくドラキュラ。 

(fin)


いかがでしたか?
苦しいほどに切ない愛の物語、ドンソクさんがどのように演じるのか楽しみですね!

ミュージカルドラキュラ、ソウル シャルロッテシアターで2020年2月11日に開演です。